タルボサウルスはティラノサウルスによく似た恐竜です。最近ではタルボサウルスVSティラノサウルスと言う映画で耳にしたり目にしたことがあるかも知れません。タルボサウルスは実在した恐竜です。

では、タルボサウルスとはどんな恐竜だったのでしょうか?調べていきたいと思います。

タルボサウルスという恐竜

タルボサウルスは1946年モンゴル・ゴビ砂漠でソビエト連邦とモンゴルの共同調査が行われ、メネゲト層で大きな頭骨と脊椎を発見されました。

タルボサウルス 恐竜

タルボサウルスは白亜紀後期のアジアにおいて、多くの竜脚類の恐竜を恐怖のどん底に陥れたと考えられている食物連鎖の頂点に立つ巨大な肉食恐竜で、そこからギリシャ語で恐怖や警告を意味するタルボが付けられタルボサウルスという名前になりました。

タルボサウルスはアジアのティラノサウルスとも呼ばれている恐竜です。ティラノサウルスのような巨大な頭部と凶暴な歯、がっしりとした逞しい背中、強靭な足を備えた最強の肉食恐竜の一角を担う存在です。

タルボサウルスの化石は最初の発見からモンゴルと中国で30体ほど見つかっており、近似種のティラノサウルスよりも多く化石が発見されています。また、化石に残っていた皮膚の質感からタルボサウルスの体はだいぶ部分が鱗で覆われていたと考えられていますが、タルボサウルスもティラノサウルスと同じ様に体の一部に羽毛を持っていた可能性が指摘されています。

タルボサウルスの大きさは全長約13m~15mで体重は5t~7tありました。発見された一番大きな歯は18cmです。

1948年に発見されたタルボサウルスの頭骨化石には脳を収めていた脳腔が保存されていたため、脳の形状を計ることができました。この脳の形状をティラノサウルスと比べるとティラノサウルスと三叉神経や補助神経などいくつかの脳神経根の位置が異なっていたそうです。

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全長13m以上を誇るタルボサウルスの脳容積がわずか184cm³だったと推定されました。視力に関連する脳神経は小さく、その反面、嗅覚を司る嗅球や鋤鼻球が大きかったこともわかりました。このことからタルボサウルスは臭いに対して鋭敏だったことを示しています。

タルボサウルスはジンギスカン・バタールとも呼ばれる場合もありますがこの呼称は一般的ではないようです。

まとめ

タルボサウルスはアジアで発見されたティラノサウルスの近似種の最強の恐竜でした。

一部ではアジアから北米に渡ったものがティラノサウルスになった、またはその逆で北米のティラノサウルスがアジアに渡ってタルボサウルスになったという説がありますがはっきりしていません。

これからの研究に期待しましょう。

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