ブラキオサウルスのような竜脚類に分類される恐竜は、首を上まで上げることができなかったと言われますが、なぜ、上げることができなかったのでしょうか。
ブラキオサウルスの首は回らない?
ブラキオサウルス等の竜脚類に分類される恐竜には、首・尾が長い、大きな身体をもっている、体重50トンを超えるという3つの特徴をもっております。
首が長いと言えば、キリンを思い浮かべる人も多いと思います。キリンは、自分の頭上近くにあるものでも、首をひょいと伸ばして取ることができますが、ブラキオサウルス等の竜脚類は、首を伸ばし、頭を上に上げることができません。
なぜ、首を伸ばすことができないのか?ある研究所が行ったコンピュータによるシュミレーションでは、首は両肩のある位置でさえも持ち上げることができなかったそうです。
また、首を縦横左右に動かせることができるのかについて、データをもとに再現した骨格モデルを使ってシュミレーションを行いましたが、首が上がらない、回らないという現象は、彼らのもつ骨格によるものだったのです。
長い首は、彼らが生きていくためのどんなメリットがあったのか
ただただ長いだけで上に上げることも後ろを振り向くこともなければ、短く太い首の方が息もしやすく、ケガもしにくいように思いませんか?
なぜ、ブラキオサウルスの首は進化していったのでしょうか
理由は、大きく分けて3点あるとされております。
・高い場所にある新鮮な空気、餌を食べるために伸びていった。
・身体が大きいので、たくさん食べなければならない。そのためには、ちょこちょこ動かずに一回の食事で大量の餌が食べられるように首を伸ばしていった。
・メスを取り合ってケンカする際、首を使ったことから、徐々に長くなった。
まとめ
ブラキオサウルスは、肉食恐竜ではありません。カラマツ、モミ、マツ、セコイア、トウヒ、ソテツ、イチョウ等の植物を食料とした草食性恐竜になります。
全長20メートルを超える彼らにとって、首を大きく動かす必要はなかったのかもしれません。