モササウルスと名前だけを聞くとピンと来ない人が多いでしょう。サウルスというからには恐竜かな?と思う人もいるかも知れませんね。

最近ではジュラシック・ワールドに出ていた、鮫を一口で食べてしまったあれといえば、わかる人もいるかもしれませんね。

ピンと来た人も来なかった人もモササウルスとはどんな生物か調べて見ますので読んでくださいね。

モササウルスの特徴

まず、モササウルスとは恐竜ではありません。モササウルスとう如何にもな名前が付けられていますが、そもそも恐竜というのは翼竜や、首長竜、魚竜などは含まない独立した分類群です。恐竜に分類されるものは全て地上棲です。

モササウルス 特徴

では、モササウルスは何に分類されるかというと、有鱗目です。これはトカゲや蛇の仲間ということになります。モササウルスは分類上コモドオオトカゲやアシナシトカゲ、ドクトカゲ等が所属するオオトカゲ上科に分類されていて、「海トカゲ」と呼ばれることもあります。

また骨格の構造や大きく開く口、獲物を丸呑みした事を示す化石から現在の蛇と同じ祖先から進化したグループではないかという説もあります。

モササウルスと言う名前は最初に発見されたオランダにある鉱山の町マーストリヒトを流れるマース川にちなみモササウルスと名付けられました。

1764年に最初のモササウルスの化石が発見されます。この頃はまだ恐竜という言葉さえ無い時代でした。進化論を唱えたチャールズ・ダーウィンさえ生まれていませんのでこの骨はさほど重要視されず放って置かれていたのです。しかし知識人の間で科学が見直される中1770年に2つ目のモササウルスの化石が発見され大いに注目を集めます。

その後この化石はフランス革命戦争の後フランス軍に持ち出され首都パリへと移送されます。その後この骨は鯨か、鰐か、様々な仮設が出される中1808年ジョルジュ・キュヴィエがこの化石は古代に生息していたトカゲに似た巨大生物であることを見抜きました。

モササウルスの大きさは最小でも90cm最大では18mになりトカゲや蛇の仲間では史上最大です。ちなみにジンベイザメの1.5倍ありました。体重は40tまで達したのではないかと言われています。

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モササウルスの性格

極めて獰猛で積極的に大型の生物を襲って食べていました。モササウルスが生息していた白亜紀以前の海では首長竜などの海棲爬虫類や大型の肉食魚が生態系の頂点に位置していたのでしょう。

彼らは中型の海洋生物を餌としており、その生存競争は非常に厳しいものでした。そこで原始的なモササウルスの仲間は中型の生物を奪い合うのではなく、大型の生物を捕食するという道を選択します。こうしてモササウルスは大型の海洋生物を捕食する大型の海洋生物という生態的地位を築いたのでした。

この選択は功を奏しどんどん巨大化したモササウルスは白亜紀後期には生態系の頂点に君臨することになります。

モササウルスは非常に発達した胸鰭と尾鰭を持っていて積極的に獲物を捕食していたようです。モササウルスの泳ぐ速さを正確に予想することは難しいですが、獲物となっていた大型海洋生物が時速40kmほどで泳いでいたと考えられることからそれ以上の遊泳力を持っていた言われています。

まとめ

モササウルスはトカゲや蛇の仲間だということ、大きさは最大で18m、体重は40t。泳ぐ速さは時速40km以上ということがわかりましたね。

モササウルスの研究はまだまだ続いていますのでこれからも新発見があることでしょう。

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