巨大肉食恐竜と言えば、ティラノサウルスを思い浮かべる人が多いでしょうが、映画などの影響もあり、近年スピノサウルスの知名度も上がってきました。
スピノサウルスという名前には「とげトカゲ」という意味があり、発見された化石の背中の部分に無数のとげのような突起物があったため、このように名付けられたようです。このとげのような突起物を薄い皮がつないでおり、背中に帆がついているような体をもっていたと考えられています。
さて、言うまでもなくスピノサウルスは肉食恐竜ですが、具体的には何を食べて生活していたのでしょうか。今回はスピノサウルスの餌についてまとめてみたいと思います。
スピノサウルスの餌について
スピノサウルスの餌について説明するうえで知っておかなければならないことがあります。それはスピノサウルスは水棲の生物、すなわち水の中で生活していた恐竜である可能性が高いということです。水棲と言っても、首長竜や魚竜などのように、完全に水中で暮らしていたわけではないようです。
現代でも生存しているワニのように水面付近を泳ぎながら生活していた可能性が高いという説がとても有力です。このことからスピノサウルスは主に魚を主食としていたということが判明し、現在ではこれが通説となっています。
しかし、スピノサウルスの化石からは、他の恐竜と争ったような形跡が残っているものも発見されており、陸に生息していた恐竜とも争った可能性が高いです。ですので、主食は魚や水辺に住む生物だったと思われますが、陸上の他の生物を全く食べなかったとは言い切れません。
まとめ
今回はスピノサウルスの餌についてまとめてみました。
スピノサウルスは約15ｍの全長をもつ巨大な恐竜ですので、他の恐竜を狩って食べていたイメージでしたが、魚を食べていたとは少し意外でした。とはいえ、他の恐竜と戦うこともあっただろうという研究結果もでているので、他の恐竜を口にすることもあったのではないでしょうか。
映画でティラノサウルスと死闘を繰り広げたスピノサウルスが、魚ばかり食べている絵はあまり想像したくないですしね。
