始祖鳥といえば鳥の始まりだと思っていませんか?本当に鳥だと思っていますか?果たして始祖鳥は鳥なのでしょうか。
今回は始祖鳥の特徴を詳しく見て行きたいと思います。
始祖鳥の鳥としての特徴
そもそも始祖鳥という呼び方は現生鳥類の祖先と思われた生物に付けられた日本での俗称です。始祖鳥といえばだいたいアーケオプテリクスのことを指します。
アーケオプテリクスの最初の化石は1860年ドイツのバイエルン州ゾルンホーフェン地域のジュラ紀後期の地層から発見されました。
その姿は現代のカササギに近く嘴、羽、尾、脚を持ち全身が羽毛で覆われています。外見はほぼ今の鳥と大きく変わらないと見られています。
アーケオプテリクスは今の鳥類と大きく違う3つの点とは
・歯を備えた顎持っていること
・前脚に鉤爪がある3本の指があること
・尾に骨があること
アーケオプテリクスは鳥の特徴と恐竜の特徴を併せ持つ生き物でした。
始祖鳥の大きさ
アーケオプテリクスの大きさは大きくても体長50cm程度だといわれています。羽は空気力学的に的確な形状をした風切羽で主翼と尾翼は揚力を発生させることができるが、最近の研究では飛ぶためのものではなく体温の吸放熱のために備わっていたのではないかとする説もあります。
いずれにしても現代の鳥に比べれば飛ぶのはそうとう下手だったようです。ただ、アーケオプテリクスの羽の形状を見ていくと灌木や茂みを飛ぶのに適した羽の形をしており現在の鳥類のなかで同じ様な所にすむカラスやキジと似た羽の形状をしています。そういえば大きさもカラスやキジとほぼ同じくらいだと思われます。
まとめ
始祖鳥、アーケオプテリクスは鳥と恐竜の特徴を併せ持つ生き物だということがわかりましたね。
アーケオプテリクスは恐竜と鳥の間を繋ぐ生物だということがわかりましたが最近の研究ではアーケオプテリクス始祖鳥が現生鳥類の祖先ではないということがわかってきています。
研究が進めば本当の始祖鳥がいずれはわかる時が来るかもしれません。