中生代の白亜紀後期に現在のモンゴル地方に生息していたヴェロキラプトルといえば、その最大の特徴ともいえるのが後肢にある大きな鉤爪です。
スピルバーグ監督の映画ジュラシックパークでも、この大きな鉤爪をもったヴェロキラプトルが縦横無尽に駆け巡っていましたから、ご存知の方も多いではないかと思います。
さて、この最大の特徴である大きな鉤爪はいったいどのようなものだったのでしょうか。
攻撃のために発達した鉤爪
ヴェロキラプトルの後肢にある鉤爪は、第2指が発達したもので大きく湾曲した爪が上向きに生えています。
見るからに歩くためではないこの鉤爪は、獲物を捕らえるときに押さえつけたり急所を突き刺したりするために使われていたと言われています。
また、この鉤爪は獲物を引き裂くためにあったという説もありましたが、鉤爪の内側は鋭利な形状をしておらず、現在では切り裂くのではなく、突き立てるという使い方をされていたと考えられるようになっています。
ヴェロキラプトルの化石はアジアのモンゴル地方を中心に発掘されていますが、ヴェロキラプトルの鉤爪の化石は購入することが出来るのでしょうか。
恐竜の化石は、公式に販売されているものであれば誰でも買うことが出来ますが、そもそも恐竜の化石自体の数が少ないこともあり、全身骨格などいった希少価値の高いものは高額で取引されています。また、高額で取引されていることから盗掘や密輸などが後を絶ちません。
2015年にニコラス・ケイジさんが実は盗掘された化石だったものを返還したというニュースも記憶に新しいところです。そういったことを踏まえて、一般的には恐竜の化石のレプリカが流通しており、コレクターはそうしたレプリカを購入するケースも多いようです。ちなみにヴェロキラプトルの爪のレプリカは、数千円程度で購入できるようです。
まとめ
ヴェロキラプトルを爪は、体長の割りにとても大きく、湾曲した独特の形状が実に魅力的です。出来ることであれば、本物の化石を手に入れてみたいところですが実際にはなかなか難しいようです。
レプリカも精密に作られていますので、まずは数千円のレプリカを手に入れてみるのがよいかもしれません。