ジュラ紀後期に生息したとされるイクチオサウルスは、イルカのような流線型のスタイルが人気の水生爬虫類になります。
イクチオサウルスはどのような大きさで、どのような特徴をもった生き物だったのでしょうか。
イクチオサウルスの大きさとは?
2016年、イギリスにて発見されたイクチオサウルスの顎骨の化石は、世界最大級。それも、イクチオサウルスの中でも最大級であり、地球上に生息している生き物の中でも、最大級であるとの可能性が高いとされております。
ちなみに、大きさは、体長26メートル。世界最大級とされているシロナガスクジラとほぼ同じ大きさだそうです。この大きさのイクチオサウルスが発見されるまでは、イクチオサウルスの大きさは、成獣であれば、全長2~3メートルとされておりました。この大きさは、現在のイルカとほぼ同じ大きさになります。
どんな餌を食べれば、この大きさになるのか、不思議に思いませんか?
イクチオサウルスの餌は、イカ、貝類になります。一日にどの程度の量を食べていたのかはまだはっきりとはしておりませんが、この大きさに到達するとなると、相当の量を食べていたのかもしれません。
イクチオサウルスの体形は、現在のバンドウイルカに似た体型をもち、その身体に不釣り合いなぎょろっとした大きな目をもっていたようです。この目の大きさは直径30センチ。
イクチオサウルスを研究している学者の説によれば、この大きな眼球が暗い場所でも見ることができる暗視能力をもった目であったため、深海まで潜ることができたのではないかと考えられるとのことです。
イクチオサウルスには、大きな背びれがあります。四肢はヒレ脚となっておりますが、前肢と後肢では大きさが異なり、前肢が大きく、後肢は前肢に比べると、かなり小さく短いことが、このイクチオサウルスの身体的特徴の一つとなっております。
まとめ
イクチオサウルスは、魚に似た爬虫類の意味をもちます。和名魚竜。ヨーロッパから北アメリカ大陸にかけて生息しておりました。分類は、魚竜目・イクチオサウルス科・イクチオサウルス属になります。