史上最大級の肉食恐竜として名高いスピノサウルスですが、世界で一番最初に化石が発見されたのは1915年にまでさかのぼります。しかしこの化石は第二次世界大戦中の1944年に焼失してしまいます。

2013年に再発見されるまでには良い状態の標本が存在せず、スピノサウルスはあいまいな存在でした。スピノサウルスの化石が本格的に発掘され始めるのは2000年代になってからです。このころから研究が進み、発見された多くの化石から全身骨格が復元されました。

日本でも2016年に催された「恐竜博2016」においてはじめて公開されました。スピノサウルスはアフリカ大陸の北部に生息していた恐竜だと推測され、エジプトやニジェールといった国から主に化石が発掘されています。しかし、実は日本でもスピノサウルスの化石が発掘されているのです。

スピノサウルス 化石 発見

今回は国内でのスピノサウルスの化石発見の場所やその特徴についてまとめてみたいと思います。

スピノサウルスの化石は日本でも発見されていた

1994年、群馬県の神流町、昔は中里村だった場所で恐竜の歯とみられる化石が発掘されました。その後、この化石についての研究がすすめられ、2003年の5月に群馬県立自然史博物館によりこの歯の化石は、スピノサウルスの歯の化石とみられることが発表されました。

アジアではとても珍しいスピノサウルスの化石の発掘はタイに次いで2例目、日本国内ではもちろん初めてのことでした。先ほども説明しましたが、スピノサウルスはアフリカに生息していたとされる恐竜です。しかし、アジアでも化石が発見されていますし、なんと南米でも発見されているのです。

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このためスピノサウルスは世界各地に生息していたのではという意見も現実味が帯びてきました。

まとめ

今回は国内でのスピノサウルスの化石発見の場所やその特徴についてまとめてみました。

スピノサウルスはアフリカで生息していたと推測されていた恐竜ですので、日本でも化石が発掘されていたとは驚きです。

なんといっても1億年前の白亜紀の生物ですので、その詳細を正確に知るのは難しいのかもしれません。ですが、もし日本にそんな巨大な恐竜がいた時期があったとすれば、ロマンがありますね。

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