恐竜といえば、ティラノサウルスやトリケラトプス、プテラノドン、ブラキオサウルスなど共にステゴサウルスも有名です。
1993年に公開され、大人気を博したスピルバーグ監督の映画ジュラシック・パークにも登場していたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
背中にひし形の板状の骨が並ぶ独特のフォルムは、他の恐竜はまた違って魅力的です。今回は、そのステゴサウルスの名前の意味や由来をご紹介します。
背中のひし形の板状の骨が最大の特徴
ステゴサウルスは、中生代ジュラ紀後期に地球上に出現した四足歩行の草食性恐竜です。恐竜は食肉竜、翼竜、魚竜、首長竜などに分類されていますが、ステゴサウルスは剣竜類に分類されている恐竜です。
1877年にコロラド州で発見され、オスニエル・チャールズ・マーシュによってステゴサウルスと名づけられました。体長は7メートルから9メートル程度、背中にその名の由来となったひし形の板状の骨が並び、尻尾に4本のスパイク状のトゲがあります。
ステゴサウルスという名前の意味
ステゴサウルスという名前は、化石発見当時、その特徴的なひし形の板状の骨の形状からつけられました。ステゴは「屋根で覆われた」、サウルスは「トカゲ」で、ステゴサウルスは「屋根に覆われたトカゲ」という意味合いがあります。
もちろん、現在のステゴサウルスの全身骨格標本の背中には、ひし形の板状の骨が縦に並び、板状の骨は背中を覆っていません。これは発見当時、ひし形の板状の骨がカメのように背中を覆っていると間違った認識をされてしまったためです。
本来の形状とはまったく違う名前を付けられてしまったステゴサウルスですが、当時は全身骨格が発見されていなかったため、想像に頼る部分も多くあったので仕方が無かったのかもしれません。
まとめ
発見時の間違った認識のおかげで、大分違った意味の名前をつけられてしまったステゴサウルスですが、実際には化石から当時の生態を想像しながら復元されていくことがほとんどであることを考えれば、それも無理のないことだったのかもしれません。
現在では無事正しい形で復元され、ステゴサウルスという名称もすっかり有名になりましたので、結果的にはよかったのかもしれませんね。