中生代の白亜紀後期に繁栄していたヴェロキラプトルは、スピルバーグ監督の映画ジュラシックパークでは体長が4メートル以上もある凶暴な肉食恐竜として描かれていましたが、実際には全長2メートル、体重も15kg程度だったと考えられています。

また、羽毛が生えていた痕跡も見つかっており、今では羽毛恐竜だったという説が有力です。羽毛が生えているとなると大分イメージが変わりますが、そのまるで鳥類のような見た目のヴェロキラプトルは鳴き声も鳥類のようだったのでしょうか。

ヴェロキラプトルは、どのように鳴いていたのか

恐竜の鳴き声と言われると、あの低く響き渡るような咆哮がまず頭に浮かびますが、もちろん既に絶滅していますから、本物の恐竜の鳴き声ではありません。

ヴェロキラプトル 鳴き声

恐竜の鳴き声については、やはり映画などの恐竜の鳴き声のイメージが強いようです。では、実際の恐竜の鳴き声はどのようなものだったのでしょうか。

恐竜は色々な化石が発掘されていますが、骨ではない組織で形成されていたであろう発声器官は化石にならずに朽ちてしまうことが多いため、実際の恐竜の発声器官がどのようであったのかは残念ながらよく分かっていません。そのため恐竜の鳴き声は、生存する近縁種の鳴き声から想像するいった方法が一般的です。

現在、生存する近縁種と言われているのは鳥類とワニ類と言われており、鳥類は鳴管という組織を利用して鳴き、ワニ類は喉の咽頭を振動させて鳴きます。

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古代の鳥類では鳴管の一部の化石が発見されていて鳥類は古代から鳴管を使って鳴いていたと考えられていますが、恐竜の化石では鳴管が発見されていないため、現状ではどちらかというとワニ類に近い発声方法であったと考えてられています。

ヴェロキラプトルも獣脚類に分類されている恐竜ですので、ワニ類に近い鳴き声をしていたかもしれませんが、鳥類に近い羽毛恐竜であったことを考えると鳥類にようにさえずっていたのかもしれません。

まとめ

ジュラシックパークの2作目のタイトルがロストワールドであったように、恐竜が繁栄した時代は既に失われた世界です。

当時の恐竜の姿や鳴き声は、発掘される化石から想像する以外に方法がありませんが、現存する近縁種などの特徴を踏まえながら、当時の恐竜の姿を想像するものは楽しいものです。

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